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【空き家所有者の方へ】 空き家を放置するとどうなるか  放置すればする程、資産価値は無くなります。

空き家活用

こんにちは。吉岡大です。

ぼくが住む地域でも空き家の数は多いです。しかし、実際に空き家を売却・賃貸・活用される方はまだまだ少ないのが現状です。

空き家を放置しておくと、結論から言えば、

空き家を放置すればするほど、空き家の資産価値が下がり続けます。

現状では、空き家の所有者が空き家を放置しておくリスクを理解していない場合が殆どです。

僕の実家の隣の家も空き家になり、とても迷惑だったことを覚えています。

今回は、【空き家を放置して実際に起こっている事例】について紹介していきたいと思います。

・近隣からの苦情

空き家を放置すると、家の周りに雑草が生い茂り、害虫や小動物などが現れる様になります。

実際に、僕自身も迷惑だった事があります。実家の隣の家が空き家になり、イタチや野良ネコなどが増えて、小動物の糞尿の匂いがする様になりました。

また、雑草が生い茂ることにより、ヤブ蚊なども発生するようになり、周辺の住環境が悪化してきました。

さすがに迷惑だった為、僕の父親が、空き家所有者の親戚に連絡をして、年に数回管理に来る様になりました。

空き家を放置すると近隣の住環境が悪くなり、近所からの苦情が発生します。そうならない為には、住まいのこまめな管理が必要になります。

・家の資産価値が下がる

空き家の状態期間が長い程、不動産価格は下がる傾向にあります。人が住まないことによって、当然ながら建物が老朽化する事が原因です。

ある不動産屋さんから紹介された空き家の事例を挙げると、

当初売買希望価格 800万円(10年前)
4年後 650万円
8年後 400万円
10年後 250万円  ← 僕はこの段階で内覧する

僕がその空き家を紹介をされ内覧を行いましたが、10年間空き家だった事もあり、内部の状態は廃屋同然でした。実際にタダで貰っても、建物には価値はない状態だった為お断りをしました。

このように、強気の高値で空き家市場に出していても、決して市場で買いが出る事はありません。しかも、放置すればするほどに価値は下がり続けます。

空き家になり使い道がない場合は、適正な価格でなるべく早く市場に出すことをお勧めします。

・老朽化により倒壊する

空き家のままになると、空気が滞留して、室内に湿気が溜まっていきます。湿気が溜まると、建築の構造材や仕上げ材などが朽ちてきます。また、湿気が多い場所は白蟻が繁殖しやすくなります。柱や土台など建物の主要構造部が白蟻に喰べられると取り返しのつかないことになります。

台風などで屋根の瓦などが飛び、そのまま放置することで、雨漏れが始まります。そこから少しずつ雨が空き家内部に侵入して、最後には屋根が崩壊します。

うちの実家の近隣の空き家は、最終的にある日突然に屋根が落ち、建物が倒壊しました。

そうなれば、いつ更に崩壊するか分からない為。非常に危険な状態になります。建物周辺には誰も近づくことは出来ません。危険度合いが増す為、解体費用も高額になる場合があります。空き家倒壊の恐れ、強制撤去へ 孫に費用800万円請求:朝日新聞デジタル 老朽化して倒壊のおそれがある高松市扇町1丁目の空き家について、市が空き家対策特別措置法に基づき、解体・撤去する方針を固めwww.asahi.com

・街の景観を損なう

街に空き家が増えてくると、街全体の景観が損なわれます。

僕が危機感に思うのは、空き家が増えれば、街全体のゴーストタウンのようになり、街に住む人は少なくなり、より空き家が増えるといった負の連鎖につながる事です。

実際に、夕張市では市の経営破綻により街はゴーストタウンになりました。夕張市破綻から10年「衝撃のその後」若者は去り、税金は上がり…(NHKスペシャル取材班)未曾有の人口減少時代に突入した日本。約50年後には4600万人もの人口が減る未来が待っている。『縮小ニッポンの衝撃』は、日gendai.ismedia.jp

自分の地元がこのような状態になるのを本当に避けたいものです。そうならない為にも空き家の活用を推進しています。

「まとめ」
・近隣からの苦情
空き家を放置すると近隣の住環境が悪くなり、近所からの苦情が発生。

・家の資産価値が下がる
空き家になり使い道がない場合は、適正な価格でなるべく早く市場に出すことをお勧めします。

・老朽化により倒壊する
→建物が崩壊すれば、危険度合いが増す為、解体費用も高額になる場合があります。

・街の景観を損なう
→空き家が増えれば、街全体のゴーストタウンのようになり、街に住む人は少なくなり、より空き家が増えるといった負の連鎖につながる。

個人の資産である空き家。今回の記事で危機感を煽るという意図はありませんが、空き家を放置する事で、実際に起こっている事実を紹介しています。

今回紹介したように空き家を放置すればするほどに活用できる可能性は少なくなってきます。

もしも、ご自身の廻りで空き家がある方や、実際に空き家を所有されて今後ご自身の空き家がどうなっていくか、機会があれば是非考えてみてください。

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